研究・開発について

函館市国際水産・海洋総合研究センターでのコラボレーションテーマ

研究開発コンセプト

私たちは豊かで美しい津軽海峡沿岸をいつまでも保つことが景観のみならず水産資源生産力の向上においても重要な課題と捉えております。 豊かさのひとつには「活発な食物連鎖が営まれる環境」が上げられます。 私たち研究チームは対象資源の捕食-被食関係はもちろん全生活史におけるより有効な個々の環境空間の創造がその糸口となり解決に結びことを確信し有効な魚礁(生息環境空間)およびより自然に近い磯つくりの為の研究開発を行います。

 

研究テーマ

1.北海道津軽海峡地区に向けての岩石及び木材等の天然材料を有効利用した新しい魚礁の開発および実証

2.北海道津軽海峡地区におけるウニ・アワビおよび海藻類の増殖をひとつの目的とした天然岩石の有効性をより引き出した「美しいふるさとの磯つくり」のモデル開発および実証

 

当社のあゆみ、研究・開発による波及効果や産業の活性化について

当社は津軽海峡地区沿岸に増殖施設造成等の工事向け資材として割石を半世紀にわたり提供して参りました。 原石は函館市鉄山町で採掘される玄武岩質安山岩です。 成分の一つで有る鉄(Fe2O3, FeO)が多く含まれ海藻類にとって必須元素であり光合成の際に利用されているとされています。 藻場での有効性はこれまでの納入実績、学術研究論文や国の漁場海域環境創出等に関する調査報告書などでもその内容をうかがうことができます。 増殖施設造成等の工事において割石は海岸の汀線への直接投入で十分な役割を果たしてまいりました。 投入の始まりについて 私たちはこの原石を北海道津軽海峡地区の水産環境整備等にご利用頂き更なる資源生産力強化につなげて頂きたいと考えております。 

 

関連参考論文

タイトル
サブタイトル
発表者(敬称略)
海洋の生物生産を支える鉄 河川からの物質流入が、海洋の生物生産に影響を与える可能性について久万健志(北海道大学大学院水産科学研究科)
藻場造成とその効果に関する研究 
水産大学校 野田幹雄・柿元晧
海の生物生産に必要な微量生物必須元素,
鉄の動態研究について 
兒玉宏樹
海洋への鉄散布による二酸化炭素固定について 山口大学名誉教授 梶原忠彦
河川を通しての陸から海への物質輸送 —腐植物質の特性と錯形成能長尾誠也(北海道大学大学院地球環境科学研究科)
海洋生物とコンクリート 東海大学海洋学部助教授 小坂昌也
人口漁礁およびその周辺における小型動物の分布漁場施設の魚類増殖効果に関する研究伊藤靖、中野喜央、藤澤真也
珪藻ブルーム前後の捕食食物連鎖と微生物食物連鎖伴修平
FIA による海水試料中の鉄分析について海洋研究室  岡野博文
微量鉄化学種による植物プランクトンの光合成制御長谷川浩、篠浦美聡、水元英伸、上田一正
地球史における鉄の元素機能 鉄の元素戦略東京工業大学総合プロジェクト支援センター 田村元紀
海産微細藻類による数種の微量金属の生物濃縮へのPIXE分析の適用秋田大学教育文科学部 岩田吉弘、佐藤専、佐々木裕美子、伊藤亮、倉町宏治
海水中の微量金属(とくに鉄)に関する海洋分析化学的研究 小畑元
カソーディックストリッピングボルタンメトリーを用いた
海水中の微量鉄の分析 
小畑元
電子を放出する微生物宮崎大学IR推進機構 井上謙吾
魚礁の間伐材活用について―循環型社会の促進―(財)漁港漁場漁村技術研究所
押谷美由紀、伊藤靖、三浦浩